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『日本人と自然生』

自然生(自然薯)は10月~4月の約半年にわたって採取が可能です。そして大きな根部やその実の「零余子」(むかご)は滋養が豊富で生でも食されることができることから、米や麦も知らない古代日本の原住民や縄文人にとっては、寒期の貴重・不可欠な食材でもあったのでしょう、山の幸として不動の位置にあったと思われます。

日本人には、この山の幸に育まれた 記憶が遺伝子に残こされている ようです。 土を思い出すような自然の風味を口にした時、ほのかに感じるなつかしさのような心身のゆらぎは そんなところからくるのでしょうか。
稲作が大陸から伝わって、日本人の食文化が大きく変化しました。その以降も多くの外来の穀物や野菜などが輸入され、日本でも栽培されるようになりました。希少な自然生の食文化は隅に追いやられようですが(一部地域を除いて)、先人の残した書き物にも、栄養食、生薬としての珍重ぶりがよく紹介されています。